10月21日

去年の今日、2007年10月21日　日曜日。
私と母で小鳥をお迎えすために小鳥屋さんへ車で出かけました。

小鳥をお迎えする理由は、
私が飼いたかったから。
母は、私にお友達を　と。

当時は、その地に引越しをしたばかりで友達もいなく新しい学校にもあまり馴染めていませんでした。
だから、家族になってくれる小鳥を・・・
お友達になってくれる小鳥を・・・



小鳥屋さんに行くまでの道のりは大変なものでした！
私は、目的地までの運転を母に任せていました。
しかし、家を出発して1時間以上経っても辿り着かず、しかも同じ道を何度も何度もぐるぐると走っていました。ないなぁ～といいながら・・・
そして、最終的に車の中で親子喧嘩。
車の中は、文句の言い合いでした・・・


最初からちゃんと道を調べてくればよかったのに

地図だけじゃ分からない

帰ろう

せっかく来たのに・・・

ガソリン代が・・・

また今度にしよう

小鳥屋なんて無いんじゃないの？

この道さっきも通った

何回同じ道を走れば気が済むの？


とかとか色々と言い合っていました。
結局　母がコンビニへ行き道を聞いてきました。


小鳥屋さんがあるところは、私達が向かっていた所とは全然違うところにありました。

目的地に着いたときにはため息。
こんな近くにあるなんてて・・・と。（出発してから約２～３時間かかりました。道に迷わずに行けば３０～４０分ぐらい。）



車でお店の前を通ると、小鳥の鳴き声がたくさん聞こえてきました。

その時思ったこと。
このお店、台風が来たら屋根ごと吹き飛ばされそう。。。鳥も吹き飛ばされそう。。。

きっと母も思っていたかもしれません！

それほど、古いお店で　見ただけで「小鳥」って感じがしました。


そして、お店の中に入った時に驚いたこと。

小鳥屋さんを営んでいたのは、おばあちゃんとおじいちゃんでした！！
お店の中は、たくさんの小鳥と少しの金魚がいました。
奥のほうには、めがねをかけたおばあちゃんが小さく座っていたのを覚えています。

そのおばあちゃんに、雛がいるか聞いてみると　少し小さい木箱をだしてきて、中を見せてもらいました。

そのとき、私と母の口から出た言葉は「わぁ～」
の一言。
木箱の中には、小さいインコが約10匹ほどいて、小さく動いていました。
初めて見るセキセイの雛には感動しました。
どれも皆可愛くて選びようがありませんでした。

そのなかで、選んだ子は白のハルクイン♀。
でも、おばあちゃんが言うにはその子は暴れん坊だと。
それで、その子ではなく　もう1匹の白のハルクイン♂の子をお迎えすることに。

その子が「なおくん」です。

まだ毛が薄くて、動きが遅くて、目が小さかったです。


気になる名前の由来ですが、実は私には弟がいます。
弟とは一緒には住んでいません。
だから、弟の名前をとって「なおくん」とつけました。


それから、おうちでは家族が一人増えてとても楽しい毎日でした。

そんなある日、なおくんを男の子として育ててきましたが、女のこと判明。
そのときに、ふと浮かんだ言葉。
小鳥屋さんのおじいちゃんが言った「うん。この子は雄だ。」
という言葉。

あれ！！？
おじいちゃん～！
男の子じゃなかったの？？

たまにはこんなこともあるみたいです。


そして今までで一番すごかったこと。
なおくんがまだ竹籠の中で生活していたとき、まるで毎日の仕事のように
竹棒をかじっていました。
賢いことに、１本の竹棒の上と下をかじっていました。
そして、とうとう２本の竹棒の上下をかじりつくして籠から脱出。
その日は平日で、家と会社の距離が近かった母はお昼に家へ帰り、椅子に座ってご飯を食べていると・・・
どこからかなおくんが飛んできて、テーブルに止まって満足そうに母を見ていたのです！！
すごい。すごすぎる。
なおくんはすごいと何度も感心しました。



そんな日々を過ごして行き、なおくんは期待通りに家族になってくれました。
お友達になってくれました。むしろ私の兄弟のようでした。


なおくんに出会うまで、とても苦労しました。
親と喧嘩をするぐらいだったので・・・


こんなことがあってなおくんと出合ったからいつまでもなおくんは大切な家族であって、大切な兄弟です。

そして、ずっと人間としか暮らしてこなかったなおくんは小鳥ではなくて人間のようでした。
白い美しい羽がある、小さな可愛い人間でした。


なおくん、また一緒に遊ぼうね。
また一緒にりんご　食べようね。


大好きだよ。
ずっとそばにいてね。
なおくんがいないと寂しいから。